不妊治療のために当院に来られる方は、8割以上の方が婦人科の治療はもちろんのこと、
漢方薬・気功・整体・他院での鍼灸治療などを経験されています。様々な努力をなさってそれでも結果が出ず、やむにやまれず来院されます。その状態にもかかわらず、6割の方が10回までの治療で、2割から3割の方が半年から1年以内には妊娠なさいます。(来院ペースは週1回程度です)また、妊娠できるだけでなく妊娠期間中や出産に伴う苦痛も一般の方に比べて非常に軽いものとなります。
当院は鍼で不妊治療を行う場合「証」(しょう)を導き出すことを重要視し、これによって高い治療成績を出しています。
「証」とは西洋医学でいう診断にあたるのですが、不妊の場合、非常に繊細な問題で原因が肉体的なことだけではない場合があります。したがって体のことだけにとどまらず精神的な問題も含め、総合的な「証」によって治療をすすめていく必要があります。
現代人の多くは知らず知らずの間にストレスが溜まり、安易に自律神経のバランスを崩し体内環境が乱れがちです。
それらは不妊の大きな原因に繋がります。その上に、不妊症になりやすい方の性格的な傾向として、結果が出ないとすぐに自分を責めてしまうタイプの人が非常に多いように感じられるのですが、病院に行くと「年齢的な問題がありますからね」と言われる、周囲からは「子供はまだなの?」と心配される、これらがプラスに働くでしょうか…?
不妊で来院される方には、体の状態、その方を取り巻く環境、すべての状態を考慮した治療・施術が必要なのです。正直不妊治療の結果のみに絞って治療結果を見てみると100%全員に結果をもたらすことは出来ないかもしれませんが、冷え性や生理痛、肩こりや腰痛などの治療結果においては、ほぼ100%の効果があります。それらの結果は、体内環境が整えられたということであり、非常に妊娠しやすい状態へと導けた証です。
私自身、自分が出来る限りのことはすべて出し切るつもりで不妊治療に臨んでいるという自負もありますし、放射線技師として病院に勤めていた時の20年以上の臨床経験、重い病を抱えている兄を観て育った幼少期の経験など、すべてが生かされていると思います。まずあなたも、週に1回で、3回程度当院のハリを受けてみてください。妊娠できないという理由だけで自分の体に自信を持てない人、自分が悪いのではないかと一人で自分を責めている人、どうか当院に足をお運びください。
必ずあなたの体に良い変化が現れます。
東洋医学(鍼灸)では、不妊症のことを不孕(ふよう)と言います。不孕の定義づけとしては結婚して3年以上経過し夫側に何も問題が無く、避妊もしていないのに妊娠しない場合、もしくは一度妊娠した経験はあるがそれ以後数年間妊娠できないものとなります。 東洋医学では不妊になる原因を以下の3つに分けて考えています。
●腎虚不孕(じんきょふよう)
現代でいう高齢で妊娠・出産をするパターンもここに含む。
- ・生理のサイクルが長い(通常28日が理想的です)
または生理予定日よりいつも遅れて生理が来る - ・経血量は少ない
- ・婦人科系以外の症状としては膝・腰が重だるくなりやすい・ひどくなると力が入り辛くなる、性欲がないなどの症状に繋がることもある。
- ・顔の色つやが悪く、くすみやすい。
- ・便は軟便・下痢傾向で小便は澄んで量が少ない。
- ・めまいや耳鳴りが起こる時がある。
- ・精神的に疲れやすいなどの症状がある。
●肝鬱不孕(かんうつふよう)
現代で言うストレスが原因で妊娠できない場合もここに含む。
- ・生理のサイクルが早い、又は早く来たり遅く来たり安定しない、経血に塊のようなものが混じることがある。
- ・腹部や胸に張ったような感じがある、生理痛もあったりなかったりその時によって違う。
- ・排便時にすっきり感がなかったり、便秘と下痢を繰り返すようなことがある。
- ・精神的にイライラしやすい傾向にある。
●痰湿不孕(たんしつふよう)
- ・肥満傾向で油ものや味の濃いものを好む傾向にある。
- ・性格的にくよくよ考え込みやすい人が多い。
- ・生理周期が長くなりがちで経血は粘り気があり塊も出やすい。
- ・おりものは白色で量が多くネバネバした感じがある。
- ・乳房や脇が張った感じがする。
- ・生理中に腹部を抑えると非常に強い不快感がある。
上記が不妊の最も大きな原因ですが、実際の臨床上はもっと複雑で原因が一つだけにとどまらないパターンもあります。更に詳しく疾患名を挙げると、腎精不足証、腎陽虚証、胞宮虚寒証、衝脈虚寒証、任脈不通証、任脈虚衰証などがあります。これらすべての症状・原因について見極めたうえで治療をしていく必要があります。
当院のハリ治療がきっと良い効果をもたらすことが出来ると思いますので、ぜひ一度足をお運びください。